ア、イ、ウにあてはまる数は?(桜蔭中学 受験算数問題 2009年)
難度レベルB
3×5×5×5+4×5×5+2×5+1
=ア×ア×ア+イ×ア×ア+ウ×ア+3
(ア、イ、ウは1~9までの整数)
「どうやって解いた?」
「ふつうに解いた」
「ふつうに?」
「これ計算すると486だから
ア×ア×ア+イ×ア×ア+ウ×ア=486ー3=483」
「そうだね」
「だから
ア×(ア×ア+イ×ア+ウ)=483」
「それで?」
「483はアの倍数だから、約数を調べると3×7×23でアは3か7だけど、3は小さすぎてダメだから7にしたらうまくいった。
7×(7×7+イ×7+ウ)=483
イ×7+ウ=20
イは2しかないからウは6」
「けっこう強引な解き方だね」
「他に解き方あるの?」
3×5×5×5+4×5×5+2×5+1
↑
「これって5進法でしょ」
「そうか・・・、3421」
「じゃあこれは?」
↓
ア×ア×ア+イ×ア×ア+ウ×ア+3
「ア進法?」
「そう、ア進法で書くと1イウ3」
「アをさがすのはやっぱり483の約数さがしじゃないか」
「ただ、いちばん右に3があるからアは3以上で7ってすぐ決まる」
「あとは順番に486を7で割っていく方法だね」
「そう」
486÷7=69・・・3→これが一番右にくる数
69÷7=9・・・6→これが右から2番目
9÷7=1・・・2→これが右から3番目
1が一番左
5進法→3421=7進法→1263
「こっちのほうがややこしそうだけどな」
「論理的なの!」
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コメント
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「いちばん右に3があるからアは3以上で7ってすぐ決まる」は二重におかしいと思います.
まず,「3以上」だと,約数3は除外されません.「3より大きい」としないと変でしょう.
次に,これが本質的ですが,「ア進法」は,式としてア進法とみなせると言っているだけで,
「実質ア進法」だからと言って,ア以上の数字が含まれない保証はありません.
例えば,
「ア×ア×ア+イ×ア×ア+ウ×ア+3=87 (ア、イ、ウは1~9までの整数)」
を解くと,
ア=4,イ=1,ウ=1
以外に,
ア=3,イ=6,ウ=1,
ア=3,イ=5,ウ=4,
ア=3,イ=4,ウ=7
も解として出てきます.
ということで,「ふつうに」解いた人の方が論理的だと思います.
投稿: たけちゃん | 2013年1月 7日 (月) 19時57分
ご指摘、ありがとうございます。
なるほど!おっしゃるとおりですね。子供の解答の方が論理的でした。でも、「ア進法」とみなしてなぜ解けたのでしょうか?たまたまだったのですかね???
投稿: 管理人 | 2013年1月 9日 (水) 11時47分