中学別の過去問解法集

« 奈良学園中学、最近の問題から(過去問解法集より) | トップページ | 折り紙問題がよく出題される、青山学院中等部 »

慶應中等部でよく出題される問題はコレ!

----------------------------------------------------

慶應中等部では最近の傾向として、平面図形問題が3題ほど出題されています。円や正方形を組み合わせ、同じ面積がどことどこか、それを見つけて解く問題が多く出題されています。ここでは、そんな2例を紹介します。

おうぎ形と正方形(慶應中等部 2011年)

一辺10cmの正方形ABCDがあります。Cを中心として、半径10cmの円をかき、対角線ACとの交点をEとし、ECを直径とする円をかくと図2のようになりました。このとき、斜線部分の面積は何c㎡ですか。

1_2 

イメージ図と答え

----------------------------------------------------

----------------------------------------------------

----------------------------------------------------

----------------------------------------------------

等積変形(慶應義塾中等部 2009年)

2enmondai

長方形ABCDがあり、AB、CDをそれぞれ直径とする円を図のように描いたとき、2つの青色の面積の和が黄色の面積と等しくなりました。

AB=16cmのとき、ADの長さは何cmになりますか?

「有名中学入試問題集に出てた今年の問題」

「黄色の半分が青一個分と同じってことだろ」

「いい線いってる」

「でも次がわからない」

「図形を半分にして・・・」

2enmondai2

「これだと青=黄だ」

「だから半円=長方形でしょ」

「えっ?」

「わかりにくかったらこのイメージを見て」

長方形が半円に変わる様子

半円が長方形に変わる様子

「そうか」

2enmondai3

2enmondai4

「あるいは・・・」

2enmonda5

2enmonda6

「もう、ここからはわかる」

2enmonda7

「半分にした長方形をABFEとしてみると、どうなる?」

「8×8×3.14÷2で半円の面積を出して・・・」

「ちょっとまって。計算の工夫をするの。

8×8×3.14÷2=AE×16

8×8×3.14÷2=AE×2×8

8×3.14÷2=AE×2

AE×2は求めるADでしょ」

「おお、AD=4×3.14か

12.56cm!」

「3.14の計算は最後まで残しておく方がいい場合が多いの」

「すぐ計算しちゃう」

時間がかかるわけだ・・・

« 奈良学園中学、最近の問題から(過去問解法集より) | トップページ | 折り紙問題がよく出題される、青山学院中等部 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 慶應中等部でよく出題される問題はコレ!:

« 奈良学園中学、最近の問題から(過去問解法集より) | トップページ | 折り紙問題がよく出題される、青山学院中等部 »

スポンサード リンク


不思議な休憩室