速さの比を考える旅人算(この中学ではこんな算数問題が!)ラ・サール中学 2008年
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ある人が 3.2km離れた場所へ向かって歩きはじめました。4分の1だけ進んだところから速さを 5分の1減らして歩いたところ、予定より10分おくれて着きました。このとき、次の問に答えなさい。
(1)速さを減らしたあとは、速さを減らす前と比べて、同じ距離を進むのにかかる時間は何倍になりますか。
(2)速さを減らしてから何分で着きましたか。
(3)はじめの速さは時速何kmですか。
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(1)速さは、前と比べると 4/5 になるので、
かかる時間は逆数の 5/4倍=1.25倍 になります。
たとえば、時速5kmだったのが、時速4kmになると、
5と4の最小公倍数の20kmを移動するのにかかる時間は、
5kmの場合、4時間、4kmの場合、5時間になり、
かかる時間は、5÷4=1.25倍 です。
(2)この人の移動の様子をグラフに表すと、
下の図1のようになります。
4分の1だけ進んだあと、速さを5分の1減らしたので、
はじめの速さを⑤、その後の速さを④と表せ、
(1)より、かかる時間の比は、元の速さでは【4】、
減らした速さでは【5】と表せます。
図1のグラフより、時間の差10分=【1】にあたるので、
速さを減らしてから【5】の時間で目的地に着いているので
5×10=50分で着いたことが分かります。
(3)はじめの速さは、【4】=40分で2.4km進むので、
時速3.6km とわかります。
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