通過算の考え方
---------------------------------------------------
----------------------------------------------------
おなじみの通過算ですが、基本的に3つのケースに分けられます。
一番目のケース
列車が人や電柱、木など長さを持たないものの前を通過するケースで、
列車の長さだけを考えればいい場合です。
たとえば、列車の長さが100mで、
先頭が木にさしかかった瞬間から
最後尾が通過するまで10秒かかったとすれば、
100÷10=10
で
列車の速さは秒速10mということになります。
二番目のケース
よく出題されるのが鉄橋などを渡る場合です。
この場合は、列車の先頭が鉄橋にさしかかった瞬間から、
最後尾が渡り終えるまでを考えます。
列車の先頭だけに気をとられていると間違ってしまいます。
列車の長さを含めるわけです。
つまり、鉄橋の長さと列車の長さをたした距離が移動距離になります。
たとえば、列車の長さが100m、
鉄橋の長さが200mで渡り終えるまで15秒かかったとすれば、
100+200=300m が移動距離になりますから、
(100+200)÷15=20
で、
列車の速さは秒速20mということになります。
三番目のケース
こんどはトンネルなどに入る場合です。
列車が完全にトンネルに入り見えなくなってから、 --------------------------------------------------- ----------------------------------------------------
先頭がトンネルから見えた瞬間までを問う問題がよく出題されます。
たとえば、300mのトンネルに、
100mの列車の最後尾が完全に入ってから、
先頭が顔を出す瞬間まで10秒かかったとすれば、
列車の移動距離は300-100=200m
つまり、この場合は列車の長さを引かなければなりません。
(300―100)÷10=20で、
列車の速度は秒速20mと計算されます。
このように、通過算は列車の長さが注目ポイントです。
列車の長さを考えなくていいケース。
列車の長さを加えて考えるケース。
列車の長さを引いて考えるケース。
これをしっかりおさえておきましょう。
では実際の中学入試で出題された問題を例にして考えてみましょう。
ある列車が510mの鉄橋を渡るのに21秒かかりました。
また、線路のすぐそばで見ていたA子さんの前を列車が通るのに
6秒かかりました。
この列車の長さを求めなさい。
ただし、列車は鉄橋を渡るときも、
A子さんの前を通るときも同じ一定の速度で走ったとものとします。
考え方と答えは↓こちらです。
----------------------------------------------------
----------------------------------------------------
↓こちらファミリーページにもどうぞ!
最近のコメント