長方形の中の三角形 (筑波大学附属駒場中学 2003年 改題)
----------------------------------------------------
下の図1は、長方形に対角線を一本引いたものです。
図1の黄色い部分と同じ面積を表す図形を
①~⑨の中からすべて選びなさい。
なお、分割されているものは、
黄色い部分の面積をすべて合計するものとします。
----------------------------------------------------
----------------------------------------------------
解法例
①、②は等積変形により、図1と同じになります。
③は、長方形の対角線同士の交点は、1:1に対角線を分けるので、
下図の赤と青の部分は、底辺が等しいので
面積が等しくなります。
よって、③も図1と等しくなります。
④についても、対角線の交点を台形の斜辺が通っているので、
図の青い部分と赤い部分の面積は三角形が合同なので、
等しくなります。
よって、④も図1と等しくなります。
⑤については、長方形の1辺に平行な線を底辺とした三角形が
2個あることを示しており、
下の図のように等積変形できますのでこれは①と同じです。
なので、⑤も図1と等しくなります。
また、⑤については、
下図のように三角形の頂点から底辺へ垂線を下ろすと、
4つの長方形を作ることができます。
それぞれの長方形の中で、黄色い部分は半分の面積です。
なので、全体でも元の大きな長方形の面積の半分といえます。
⑥については、下図のように、⑤と同様に長方形を作ると
真ん中の部分が余ってしまい、
二等分の面積にはなりませんので、図1とは面積が違うことがわかります。
⑦については、下図のように、長方形の1辺と平行な線を引くと
このように等積変形できます。これは①と同じなので、
⑦も図1と等しいということがわかります。
⑧については、向き合った三角形同士は同じ面積ですが、
全体として黄色い部分が長方形の半分とはいえませんので
これは図1とは異なります。
よって、答えは、①、②、③、④、⑤、⑦ でした。
----------------------------------------------------
----------------------------------------------------
----------------------------------------------------
下のファミリーページにもどうぞ! ↓