巻き終わるまでにかかった時間と長さは?(慶應義塾湘南藤沢中等部 2007年)
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点O を中心とする半径6cmの円板を3分の1に切った板が あります。
この板を下の図A のように、OPが地面と平行になる ように点Oで壁に固定して、
長さ20cmのひもPQをぶら下げます。
いま、点Oを中心として、毎秒20°の速さで反時計回りにこの板を回転させて、
ひもをたるまないように巻き取っていきます。
円周率を3として、次の問に答えなさい。
(1)ひもを巻き終わるまでにかかった時間を求めなさい。
(2)ひもを巻き終わるまでに点Qが動いた長さを求めなさい。
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円周率が3と指定されていることに注意しましょう。
(1)板の弧の長さは、6×2×3×120/360=12cm です。
板の半径をOPとOR とすると、板が反時計回りに回転すると、
ひもPQは、まず、下の図1のように240°回転してPO、ORの部分に巻き取られ、
残りがRQの部分の8cmになります。
弧PRの長さが12cmなので、
弧の長さの2/3回転すれば完全に巻き取ることができ、
図1の状態から、120°の2/3の80度回転すればよく、
最初の状態から、240+80=320°
回転すれば巻き終わります。
毎秒20°回転するので、かかる時間は、320÷20=16秒
と求められます。
(2)まず板が90度回転して、点Qは下の図2の状態になります。
点Qが動いた長さ(赤い点線)は、6×2×3×90/360=9cmで、
次に点Qは、図2から下の図3の状態まで60度回転しても動きません。
図3の状態から、図1の状態まで、下の図4のように点Qが動き、
この移動した長さも、同様に9cmです。
図4からは点Qは上へ8cm動くのみなので、
ひもを巻き終わるまでに点Qが動いた長さは、
9+9+8=26cm です。
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